祓え
Harae (Purification) (はらえ)
穢れを除去する神道の根本的な浄化の概念と行為
祓え(はらえ)は、穢れ(けがれ)を除去する神道の根本的な浄化の概念であり実践である。穢れが霊的汚染の蓄積であるならば、祓えはその治療薬である。穢れと祓えは対をなす概念であり、不浄と浄化の循環は自然の腐敗と再生のサイクルを映し出す神道思想の根幹をなす。
祓えの形態は多岐にわたる。手水舎での手洗いという簡素な行為から、複数の神職による祓串・長い祝詞を伴う大掛かりな儀式まで様々である。最も重要な祓えの儀式は、6月と12月に行われる大祓(おおはらえ)で、国民全体の穢れを一括して祓い清める。神話においては、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉の国の穢れを落とすために川で身を清めたことが祓えの起源とされる。
祓えの概念は正式な儀礼を超えて広がっている。日本文化における清潔へのこだわり——清潔な街路、靴を脱ぐ習慣——は神道の浄化思想に根ざしている。清浄な環境が霊的な安寧をもたらすという感覚は、個人が意識的に神道と結びつけるか否かにかかわらず、日本文化に深く浸透している。