鎮守

Chinju (Guardian Deity of a Place) (ちんじゅ)

特定の場所・施設・集落を守護する神

鎮守は、特定の場所——村落・城・寺院・荘園など——を守護する神を指す。鎮守の杜(もり)は鎮守の神の聖なる森であり、開発が進んだ地域において原生的な樹林が残る生態学的に貴重な空間として注目されている。

鎮守と氏神は概念上近く、現代では混用されることが多いが、歴史的にはより限定的な意味を持っていた。新たに集落や施設が開かれる際、既存の神社から神を勧請(かんじょう)して地域の守護神としたのが鎮守である。

鎮守の杜は、宗教的禁忌によって何世紀にもわたり伐採や開発を免れた小森林であり、周辺では失われた生物多様性を保持していることが多い。博物学者の南方熊楠は明治の神社合祀政策に反対した際、鎮守の杜の生態学的価値をいち早く認識していた。

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